2018年3月16日 社長 社長
「さだおさ」

今日、昔の話をしていた流れで

私の住んでいる地域に

「さだお」という乞食がいた事を思い出しました。

乞食といっても、特に地域に嫌われているわけでもなく、

「さだおさ」と、愛着を持って呼ばれていました。(私の住んでいる地域では名前の後ろに「さ」を付けて親しみをもって呼ぶ方言があります)

お祭りや、葬式なんかが有ると必ず「さだおさ」が当たり前の様に外に立っていて、誰かが必ず食べ物をあげていました。うちのおばあちゃんは、ドンブリに御飯やおかずをイッパイ入れてあげていた事を鮮明に覚えています。時には出前でとったカツ丼をあげててビックリした覚えも有ります。

当時、からかったりすると

「まっしゃーれ」!

(「まあ、あっちえ、いきやがれっ!」が訛った、さだお独特の言葉)

といって5メートル位追い掛けて来るのが怖くて、楽しくて、悪ふざけをしてた事も有りましたが、

亡くなった時は少し寂しかった記憶もよみがえりました。

今思い出してみると、おばあちゃんの優しさや、地域が受け入れて御飯を食べさせていた事、それを見て育ってきた自分にとって、素晴らしい地域の教育でもあったのだと、今になって思います。

昔の良き田舎ならではの地域社会が私の幼少期には残ってました。

「さだおさ」

クシャおじさんに、似てたなぁ。(´∀`)

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