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2018年4月15日 社長 社長
いろんな意味でグレーな布団⁈

これは、けっして巨大きんちゃくではありません。

本日お預かりした羽毛布団です。

実は数日前にもこの様な事例がありましたが

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羽毛布団の中の仕切りが全部外れてしまっている状態ですね。

こうなっちゃうと使えたもんじゃありません。

写真のように羽毛が隅によってしまって、肝心の身体にあたる部分はペラペラで寒くて仕方がありませんね。

 

で、この羽毛布団、表示ラベルには高級な羽毛が入っていると書いてありました。

ハンガリーグースダウン90%

一般的には

ハンガリー産でグース(ガチョウ)ダウンが90%入っている羽毛布団は高級な部類に入リます。

なので商品を宣伝する時には

「ハンガリー産グースダウン90%入りの高級羽毛布団」

と表示される訳です。

 

 

この羽毛布団の中身を開けて見ました。

分かりにくいと思いますが

これは、ホワイトダウンより安価であるグレー(シルバー)ダウン

(グレーでも高品質な物もあります)

で、その様な事はラベルには書いてありません。

それよりも、ダウンボールが小さくて、けっして高品質とは言えません。つまりあまり品質の良くない(安価な)ハンガリーグースダウンなのです。

ただ、商品説明には高級羽毛布団と同じ内容の表示ができる訳です。

これを

「この高級なハンガリー産グースダウン90%入り羽毛布団が、な、な、なんとっ!◯◯円!激安!」

と、やりたい訳です。

割安感の演出ですね。

こういったカラクリが羽毛布団には多く見られます。

けっして偽装表示では無いですが、安い理由はここにあります。

 

ちなみにコチラは当店のお布団に入れている

ハンガリー産よりもグレードの低いとされる

中国産ホワイトグース

明らかに、コチラの方が保温力などなどの性能は高いです。

 

この様な、商品表示の信憑性の

グレーな商品を販売したくは無いとの思いから

中村屋では、一枚一枚中羽毛を確認しながら羽毛布団を自社製造する事にこだわっております。

羽毛布団リフォーム。

安心してお任せ下さい。

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2018年2月27日 社長 社長
ふとんだよ、全員集合!

中村屋では、ふとんに関して、手作り(自社製造)にこだわっております。

なぜなら、それが、快眠に繋がると考えるからです。

もちろん枕もオーダーメイド、その他の寝具も、基本、オーダーメイドで作っております。

本日はその製造工房である南知多本社で社員全員集合で寝具作製勉強会を行いました。

寝具のアドバイザー(販売員)が、寝具の作り方を、寝具職人がお客様の要望を、理解してないなんて、ナンセンスです。

それらを満たしてこそ、お客様の快眠に繋がる!

それらの状況を共有する為に今回の勉強会、重要です。

実は、何より、楽しい!(自分だけ?)

 

前半は座布団作り。

木綿ふとんの技術が集約されているのは座布団作り!

みんなで一からやってみました。

話すと長くなるのですが、中綿の入れ方一つで座布団の膨らみ具合が変わってしまいます。

下の写真は同じ綿の種類、量を入れたのに、膨らみ具合がこれだけ違います。

 

何はともあれ、全員完成!

半日いっぱいかかりました。

 

そして午後からは、羽毛布団の製造。

ダウンとフェザーの話、産地の話、側生地の話、などなど、色々勉強した後は、実際に作製工程に入ります。

ダウンを吹き込み機で側生地に吹き込んでいきます。厚みも自由自在です。

今回はみんなで春から夏用の羽毛肌布団を作りました。

このふとん、明日から快眠工房 半田店で展示致しますので気になる方は半田店にお問い合わせ下さいね!

 

今日は、(株)NAKAMURAYA の社員全員集合する事が出来て(総勢6人)、とても有意義な1日になりました。

普段はクロスを貼っている職人が綿ふとん作り、いつもはオーダー枕しか作って無い人が羽毛布団作り

色々と慣れない仕事で疲れたと思いますが、明日からのお客様へのアドバイスに活かせていけると思います。

中村屋の皆様!

お疲れ様です。そしてありがとう御座いました!

また明日から頑張っていきましょう!

それではまた明日!

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2018年2月12日 社長 社長
当店の羽毛布団の中身について

先日、三重県の羽毛精製工場へ行って来た話。

最近ブログで

「詳しくはまた後日に、、、、。」とか、

「また、おいおい書いていきたいと、、」

とか書いても、

後日や、おいおいに書いたためしがない事に気が付き、

嘘つきにはなりたくないので、

先日、三重県の羽毛精製工場へ行って来た話を

書きたいと思います、

まずは、道中あまりにも景色が綺麗だったのでパチリ。三重県明和町までの2時間半程のドライブ。気分は小旅行。でも1人〜、寂し〜。

鈴鹿山脈?

 

という間に到着。

今ではファッション誌に載ってるダウンジャケットなんかも「河田フェザーのダウン使用」とか、書いてある程のブランドです。

 

早速こんな剥製がお出迎えしてくれます。

ダウンはもともと食肉用水鳥からの副産物で、飼育期間が長い程成熟し品質が良くなります。

日本ではあまり食べないですよね!

北京ダッグ?  フォアグラ(グースの肝臓)?

が、思い浮かびますね、

 

そしてこのような圧縮された塊で輸入されて来ます。

台湾、中国、ロシア、フランス、ハンガリー、ポーランド、etcなどが主な産地。中でもハンガリー、ポーランド辺りが品質が良いことで知られています。特にポーランドは国が管理しているので、まがいもん、バッタもん、が少なく、品質が安定している事が大きな理由だそうです。

そしてこの塊を、布団やダウンジャケットに使えるようなダウンに精製していく技術がとても重要で、しいては羽毛の性能を大きく左右します。

 

まずは除塵。

乾燥している方がダウンが開くため、より隅々まで不純物を取り除くことができるそうです。

ここ、三重県に工場を移転して来た理由は、ここが年間を通して非常に乾燥している地域である事だからと言う事でした。すごいこだわりですね。

 

そして洗浄。

独自の理論に基づいたドラム式(巨大(°▽°))洗濯機で洗浄。複雑な水流で羽毛同士を擦るように洗う為羽毛を傷めずに隅々まで綺麗になるそうです。

洗剤もかなり少なくて済むそうです。

 

そしてその洗浄の工程で使う水にもこだわりがあるようで、世界有数の雨量を誇る大台ヶ原山地が水源の地下水が超軟水で粒子が細かく浸透力が高い為、羽毛を隅々まで綺麗に洗えて羽毛の損傷部分を修復出来るそうです。

これもわざわざこの地に移転して来た理由の1つのようです。

 

乾燥。

大きな広い空間で乾燥する事が重要で、つぶわた状になりにくく、よく乾くそうです。

そして冷却してもう一度除塵。

羽毛は高温だと湿度が高く、湿度が高いと開かないので、冷却して乾燥した状態、羽毛が開いた状態でさらに隅々まで除塵出来るそうです。

 

そしてこの大きな広い選別機で選別。

乾いた羽毛を大きな空間で舞わせて、重い毛根などは下に落ちるので除去が出来るそうです。

羽毛が舞っている様子はとても綺麗で見てて癒されます。が、羽毛を仕立てた事がある私としては、絶対に中には入りたくないと思いました。(苦笑)

 

こんどはブレンド。

えっ?   混ぜちゃうの?

と思ったのですが、羽毛は天産品の為、数値では表せない差があり、年間を通じて同じ品質を保つ為にはこの工程は必要のようです。

ここまでするから、河田フェザーの品質が高く安定している所以なのですね!

納得です。

 

そうするとこのような、綺麗でかさ高も増した、匂いの少ない良質なダウンが出来るのですね!

当店ではこのダウンで羽毛布団をお作りしております。

品質も表示通りで、末永く使える羽毛布団にする為に、今後もこちらのダウンを使用していきたいと思うのでした。

そして、この、レトロな雰囲気を醸し出す

「羽毛選別機」

ただ古いからではなくて、

静電気が発生しにくい為、木製で出来ているという事でした。

なんか、雰囲気が、カッコイイ〜!

とても面白く、楽しい、1人旅でした〜!

早く布団が作りたくなるので有りました。

おわり。

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